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野菜が美味しくない原因とは
はおいしさと健康の元
美味しい野菜には、うま味の要素のバロメータであるグルタミン酸、イノシン酸などのアミノ酸の量が関係しています。
これらのアミノ酸の代謝にはミネラルが必要です。
近代農法によって、野菜に含まれるミネラルは極端に少なくなっていますね。
以前は、
人糞や堆肥などの有機肥料を使用していましたから、ミネラルが合理的に循環していたのですが、
しかし、現代の化学肥料は、植物の三大栄養素である窒素、リン酸、カリウムを配合したものが大部分です。
マグネシウムのようなミネラルが入っていないと、植物はバランスとのとれた成長が出来なくなってしまうのですよ。
その上、殺虫剤や殺菌剤、除草剤、植物成長剤から殺鼠剤、その他さまざまな農薬が使われるようになり、生態系の物質循環に重要な働きをする微生物が殺されています。
微生物の体内にはたっぷりとミネラルが含まれており、植物の成長に必要なミネラル・バランスを作り出すのです。
その微生物が死んでしまえば、農作物はミネラルが欠乏した空っぽの作物になってしまいますね。
つまり、アミノ酸を代謝できないうま味の失われた野菜になってしまっているのですよ。
農作物を経済効率に基づいて大量生産するためには、それに見合った量の化学肥料を投入しなければなりません。
また、大量の農薬を散布しなければなりません。
店頭に並べられている農作物は、いかにもきれいで美味しそうですが、炭水化物もタンパク質も、脂肪もビタミンも、ミネラルも不足した欠陥商品なのです。
特に、微量元素のミネラルは、無いのと同じといってもよいほどの欠陥商品なのですよ。
ミネラルを含んでいない野菜や果物をいくら食べても、身体のためにならないばかりか、残留農薬によって病気にされてしまう危険性さえ含んでいますね。
この、大量生産、大量供給の必要に迫られ、良かれと信じてきた近代農法には、実は大きな落とし穴があったのですね。
結果的に、先進国の人々に現代病をまん延させる原因を作ってしまったのですよ。
下の表は、科学技術庁が2001年に発表した五訂食品標準成分表によるものですが、1952年と2001年の30年間の野菜に含まれる栄養素を比較したものです。
これを見るとほうれん草の場合は、この30年の間にビタミンAが約半分、ビタミンCが約四分の一、鉄分が約六分の一に減少していることがわかります。
リンゴを見ると、ここの30年の間に鉄分がほぼ無くなっているというありさまです。
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野菜の栄養調査
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栄養素
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1952年
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2001年
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52/01年
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ほうれん草
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ビタミンA
ビタミンC
鉄分
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8000
150
13
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4200
35
2.0
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52.5%
23.3%
15.4%
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ニンジン
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ビタミンA
ビタミンC
鉄分
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13500
10
2
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9100
4
0.2
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67.4%
40.0%
10.0%
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トマト
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ビタミンA
ビタミンC
鉄分
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400
5
52
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540
0.2
26
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135%
4.0%
50.0%
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ミカン
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ビタミンA
ビタミンC
鉄分
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2000
29
2
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35
17
0.1
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1.7%
58.6%
5.0%
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リンゴ
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ビタミンA
ビタミンC
鉄分
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10
5
2
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21
4
Tr
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210%
80.0%
0%
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科学技術庁 五訂食品標準成分表より
1952年と2001年調査との比較
健康問題は農業問題
原因は明らかです。
かつての有機農法が衰退した結果、土壌から有機物とミネラルがなくなり、栄養のない空っぽの量産されるようになってしまったからです。
しかしそのことに気づきさえすれば、農業の軌道修正ができるはずです。
肥料に微量元素を混入させるなどの施策を行えばいいからです。
つまり、無機農法にミネラルの助けを加えることで有機農法に近づければ、問題を解決することは可能です。
そのためには農林水産省が、肥料製造会社に微量元素を肥料に混ぜるように行政指導をするなどが必要となるでしょう。
土壌のミネラル不足は野菜からおいしさを奪っただけでなく、生活習慣病を蔓延させる原因も作り出していますね。
人体は60兆個の細胞によって作られますが、そのひとつひとつの細胞の代謝の働きを促進するのが微量ミネラルですよ。
これからの医学を考える上で、もっとも大事なのがミネラル・バランスをどうやって回復したらいいかという課題なのですね。
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