日常の疑問あれこれ
1 祝いの席で桜湯や昆布茶が出るのはなぜ?
結納や結婚式などの慶事では、よく桜湯(花湯、桜茶)や昆布茶が用いられます。
煎茶などのお茶を使わないのは、「お茶を濁す」「茶番」「茶々を入れる」といった言葉に通じるとされるため。華やかな桜湯や、「喜ぶ」に通じる昆布茶が最適とされます。
中でも、桜はおめでたいものの象徴ともされますが、江戸時代の始め頃までは、逆に縁起が悪いものとされ、桜湯どころか桜の季節に結婚式をあげること自体が避けられる場合もあったそうです。
それは、桜は咲いたらすぐ散ってしまう「散り急ぐ」ことや、散った花がすぐ色褪せてしまうことを「心変わり」ととらえたからなんだとか。まったく逆に移り変わってしまうなんて、面白いですね。
2 ちまきの由来?
端午の節句や粽(ちまき)は、中国から伝来したもの。
ちまきの由来は中国の故事にあり、楚国の詩人屈原(くつげん)の死を供養するためのものだったと言われます。
王の側近であった屈原は、陰謀により国を追われ、ついには河に身を投げてしまいます。
命日の5月5日になると、屈原の死を嘆いた人々は、米を詰めた竹筒を投じて霊に捧げましたが、河に住む竜に食べられてしまうので、竜が嫌う葉で米を包み、五色の糸で縛ったものを流すようになりました。
これがちまきの始まりなのだとか。
旧暦5月5日の端午節にはちまきを食べる習慣が残り、またこの故事が、ドラゴンボートレースの起源にもなるそうです。
日本へは奈良時代には伝わっていたそうで、平安時代では宮中行事として、端午の節句にちまきが用いられていたそうです。
ちまきと呼ばれるようになったのは、茅(ちがや)の葉が使われたことによるそうです。
3 柏餅を食べるのはなぜ?
柏の由来は古代にまで遡り、当時は食物を包んだり食器として使われた葉を、総称で炊葉(かしぎは)などと呼んでいたそうで、それが”かしわ”に転じ、現在の柏にその名が残ったという説があります。
また柏手(かしわで)を打つのは、柏には神が宿る木だと考えられてきたからだともいいます。
柏の葉で包んだ餅は古くからあったようですが、端午の節句に柏餅を用いることが定着してきたのは、江戸の武家社会からと言われています。
柏の葉は新芽が伸びてこない限りは古い葉が落ちないので、家系が絶えない・子孫繁栄の象徴とされ、その縁起を担いで柏餅を食べるようになったのだとか。
その当時は、現在のような甘い小豆餡ではなく、塩餡もしくは味噌餡が主流だったそうです。
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柏餅は柏の葉とは限らない?
うるち米から作った生地であんを包み、大きな柏の葉で包んだ柏餅。
この柏の葉、どんな形を思い浮かべますか?現在では、真空パックや乾燥させた柏の葉が流通するようになったものの、関東よりも西の地域では、餅を包むのに適した柏の葉が取れないそうで、代わりに、入手しやすいサルトリイバラの葉が使われることがあります。
サルトリイバラは地域によって、山帰来(サンキラ・サンキライ)など、様々な呼び方をされていますが、この大きな丸い形をしたサルトリイバラの葉で作ったものを柏餅と呼び、こちらの方がポピュラーな地域もあります。
でも元々関西では、端午の節句は柏餅よりも、ちまきの方を用いることが多いんだそうですよ。
5 桜の花や葉の塩漬けはどんな種類の桜なの?
花を見るだけではなく、桜餅や桜湯などの食用にもされる桜。
まず桜の葉の塩漬けは、産毛も少なく柔らかで食べやすい、大島桜の若葉が主に使われます。
葉を収穫するために栽培される桜は、一般に見られるような背丈の高い木ではなく、収穫しやすいよう人の背丈ほどで栽培されているんだとか。桜の葉独特の甘い香りは、クマリンという香り成分で、塩漬けにすることで発生し、それに伴って抗菌作用も生まれるんだそうですよ。
花漬けは、発色や香りがよく、形もしっかりしている八重桜が最適とされ、特に関山という品種が多く使われています。八分咲きのところを摘み取り、加工されます。
桜の葉と花、食すのに最 |