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リン
[元素記号]P [分類]必須構成元素
1669年にブラント(H.Brandt)が錬金術の実験中に発見。ギリシャ語で'光をはこぶもの'という意味の「phosphoros」から命名された。
リン酸が、カリウム・窒素などとともに肥料の主要成分であるため、化学肥料の原料として使われるものが最も大きい。
近年では、過リン酸石灰の生産が落ち込んでるために、従来の重過リン酸石灰の生産量は減少し、代わりにリン酸アンモニウム肥料がその重要性を増している。
リン酸は金属の表面加工や工業用触媒に用いられるほか、食品添加物としてコーラなどにも少量添加されている。
代表的なリン酸の関連化合物の用途については、農薬や殺虫剤としての利用も多く、化学兵器として研究されるほど強力な毒性を持った製品も開発されたが、その多くは使用が中止されている。
現在はリン酸エステル系の殺虫剤が主力になっている。
同じくリン酸化合物であるリン酸三ナトリウム水溶液は、強いアルカリ性を示すため、単独で金属の洗浄剤として使われるほか、次亜塩素酸と混合することで強力な洗剤となる。
三リン酸五ナトリウムは洗剤として広く利用されていたが、環境への配慮から日本国内での使用はほとんどなくなってきている。
リン酸水素カルシウムは研磨剤として歯磨きなどに含まれ、フッ素を含む歯磨きには二リン酸カルシウムなど、口腔衛生にかかわる場面でもリン酸化合物が数多く配合されている。
そのほかにも、コーンフレークやベーキングパウダーや飼料にリン酸化合物が含まれるほか、ハムやチーズなどの製造の際にも使用されている。
燃料の不凍液にリン酸化合物が加えられたり繊維製品の難燃加工にも利用されている。
製紙工業では消泡剤として、核燃料の再処理では、ウラン・プルトニウム抽出の際の溶剤としてなど、さまざまな種類のリン酸化合物が開発されさまざまな場面で利用がある。
また、リンは生体内でも重要な構成要素であり、体内のエネルギー源であるATPや遺伝情報の要であるDNAやRNAの構成にも大きくかかわる。
リンの効能
疲労回復を助ける
ビタミンB群のナイアシンの吸収を助け、疲労回復の手助けをします。
骨や歯を丈夫にする
リンの80%はリン酸カルシウムとして骨や歯を形成しています。
各細胞の生命を維持します
リンは、細胞膜の構成元素で生命維持物質の重要なミネラルで、代謝エネルギーの貯蔵など生理機構に重要な役割を果たします。
リンの欠乏症
・新陳代謝の低下や、けん怠感
・ 筋力の低下
リンの過剰症
・副甲状腺機能亢進症や骨代謝障害
・腎機能の低下
摂取時の注意点
・ リンは加工食品の添加物や、清涼飲料水の保存料にも使用されているので、現代人は過剰摂取の傾向があります。
リンとカルシウムは血中バランスが3対7〜7対10が正常範囲なため、過剰に摂取すると、骨に蓄えられたカルシウムが血中に放出されます。その結果、カルシウム不足を助長します。骨や歯の形成に不可欠なミネラルですが、摂取量には注意しましょう。
1日当りの摂取目安量
厚生労働省
推 奨 量 米国食品医薬品局
推 奨 量
適正値 上限値 適正値 上限値
男性 700mg 4000mg 800mg 設定なし
女性 700mg 4000mg 1200mg 設定なし
食品での必要摂取量換算
・めざし 大25尾(47g)
・ごま 2カップ強(130g)
栄養素はできるだけ食品での摂取を心がけましょう。
栄養素をサプリメントなどで摂取する場合は、植物性ミネラルのものが安心です。
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